定款（取締役会設置会社かつ監査役会設置会社）

定款（取締役会設置会社かつ監査役会設置会社）とは

　定款とは、会社の基本的な情報や運営に関する規則が明文化された重要な書類です。一言で表現すると、「会社の憲法」ともいえる文書であり、会社設立の際には絶対に欠かせないものです。

　具体的な内容としては、会社の名称、目的、本店の所在地、出資の方法、取締役の定数や役員の選任方法など、会社の基本的な運営に関する事項が詳細に記述されます。

　定款の重要性は、その正式性と役割にあります。会社を設立する際、この定款は公証役場で公証人の認証を受ける必要があります。この手続きによって、定款が法的に正式なものとして認められるのです。

　また、日本の会社法などの法律では、会社の運営に関する基本的なルールや原則は定められていますが、すべての詳細や特例について言及することはできません。そのため、それらのギャップや特定の事情に応じたルールを定めるのが定款の役割となります。

　このように、定款をうまく活用することで、会社の運営における曖昧さをなくすだけでなく、未然にトラブルを防ぐことも可能となります。定款は、社内のステークホルダーが共通の理解を持ち、スムーズな経営を実現するための土台となる文書です。